木工を始めて数年経ったとき、「キャビネット作りはこうありたい」という基本的なスタイルを、自分なりに確立しました。その見本として作ったのがこのキャビネットです。それを記念して、このような名称にしました。

本体の構造は、「板差し」と呼ばれるものです。簡単に言えば、ムクの板を組手の技法で箱型に組み立てたもの。極めて堅牢な構造です。

引き出しも組手で固めてあります。丈夫で、見た目にも美しい意匠となっています。

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